↓10.5巻・11巻の感想も書きました。
【俺ガイル】やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。10.5巻の感想【ネタバレ注意】
【俺ガイル】やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。11巻の感想【ネタバレ注意】
待ちに待った俺ガイルの10巻を読んだので感想をてきとーに。ネタバレ注意です。
10巻は年末年始の家事族絡みで話を進めるかと思っていましたが、それは表面だけ触れ、進路調査・葉山の文理選択を中心としたお話でした。
今までの数巻が陰鬱な感じでそれに比べたら10巻は日常回にも思えたけど、3つの手記、最後の陽乃八幡のやりとり、家族絡みは何も進展していない(母登場など見えた部分はありましたが)などを考えるとなんともモヤモヤする巻でした。
ここからは細かいとこで気になった点について
- 3つの手記は誰?八幡?葉山?雪乃?陽乃?
- キャラクター雑感
- 締めとこの先どうなるか
この辺を書いてきます。
3つの手記は誰?八幡?葉山?雪乃?陽乃?
一番気になる部分。次巻が出れば確定するかもしれないけど、ぼかしたまま進める可能性もありますよね。そんな謎の部分ですが、それぞれの手記が誰のものなのか自分なりの予想をしてみました。
まず、手記は全員別人だと思います。第1が人間失格を途中で読むのをやめたのに対し、第2はメロス・人間失格を何度も読んだ、第3は小説名は言及なしで繰り返し読んだ(内容はメロス)。
読んだ数の違い、話題にしている本のタイトルが違うので別人かと。ただ、時系列が違えば同一人物の可能性もあるのかも。第1中学→第2高校→第3大学それぞれの時代の陽乃さんみたいな。ですが、手記が誰のものなのかそれぞれ理由があって判断しているので可能性は低いと思います。
第1の手記は八幡
まず、八幡・陽乃・葉山は初詣の次の日メロスの会話をしてるので読んでいることは間違いないでしょう。この3人が候補ですね。雪乃も普段から本を読んでいるので候補に入れようかと思いましたが、雪乃が来てからでもあの会話はできたので、あえてあの3人で会話をさせたのだと思い候補から外しております。(由比ヶ浜さんは…ね。メロスを知らなかったし、知っててあのやりとりならとんでもないキャラだし、そうであって欲しくない。)
この候補で第1の手記を読むと気になったのが、中学生の時の自分には難しいという部分。(賢しらぶってという言葉もありますね)内容よりもこの言葉が気になる。常に求められてきた陽乃・葉山が自分の尺度で難しいとか考えるのか疑問。周りの尺度で行動してきた彼らより自分の尺度で行動してきた八幡の方が使いそうな感じがします。
それと、陽乃との会話で芥川や太宰を読まなくはないけど一般文芸をよく読むと話しているので、中学時代と今しか読んでない頻度的にもあっていると思います。
第2の手記は葉山
糾弾されたかった。道化を見抜いて欲しかった。邪悪に人一倍敏感なあの人なら、自分のこと見抜いてくれるのではないかとこの手記の人は思っています。
この手記より後ろのシーンで、葉山は八幡に嫌いだと言われて、吹き出し満足気に面と向かって言われたのは初めてだと言っている。
この話の流れがあるので私は葉山だと思っています。
第3の手記は陽乃
手記の最後に本物なんてあるのだろうかと書いてあり、本編最後陽乃のセリフもほぼ同様。葉山は本物という言葉は使ってないから候補から外れ、手記には私は信頼されているという言葉もあり八幡はそんな事を考えないだろうから候補から外れ、残ったのが陽乃。この2点から陽乃だと思っております。
10巻の全体的な話の動きも八幡周り→葉山周り→陽乃周りなので強くそう思います。
第1手記=八幡、第2手記=葉山、第3手記=陽乃
そんな予想を私はしております。
キャラクターの雑感
雪ノ下雪乃
10巻の裏主人公(だと私は思っている)。私が今まで読み落としていただけかもしれませんが、ようやく八幡視点以外の雪乃が見れた気がする。
葉山「やっぱり、彼女は少し変わったな……。もう陽乃さんの影は追ってないように見える」
「……けど、それだけのことでしかない」10巻P333より一部引用
葉山の言及を見る限り、陽乃さんへの依存はやめたようだ。
八幡が雪乃の進路について知ってるのを聞いて
陽乃「ありゃ、義理堅い。でも、そっか。比企谷くんにはちゃんと教えたんだ。へぇ……。雪乃ちゃんにずいぶん信頼されているんだね」
八幡「……信頼っていうか、そういうんじゃないでしょ、あれは」
陽乃「なーんだ、自分でわかってるんだ」
陽乃「そう、あれは信頼とかじゃないの。……もっとひどい何か」
陽乃「何も変わってない。それでいいと思っているのよねー、あの子は。それがまぁ可愛いところでもあるんだけど……、そこがすごく気に入らない」
八幡「信頼じゃないなら、……なんなんですかね」
陽乃「さぁ?ただ、少なくとも……」
陽乃「それを本物とは呼ばない……、君の言葉だったね」10巻P340~341より一部引用
八幡が恥ずかしさで誤魔化そうとして出た言葉が核心に触れる。まぁ、陽乃さんはちょくちょく言及してたけど今までは何となくの理解しか私はしてませんでした。
雪ノ下母「あら、ごめんなさい、雪乃のお友達だったのね。大人っぽく見えたものだから、つい」10巻P92より一部引用
由比ヶ浜についての言及なので、最初読んだ時は皮肉とかジョークの類かと思いましたが、最後読むと本心からきたものなのかも。
学校(八幡・由比ヶ浜)以外の雪乃に近しい人たちの言及(母は間接的に)。安直に考えると今まで陽乃に憧れて依存してきたのが八幡に移っただけなのかなあ。雪乃が八幡の事を凄いと思っている描写は今まであったし、進路を文系にしたのもそうした理由からなのかなと思ってしまう。母に誘われるシーンでも自発的にどうこうするでもなく、八幡を見ていたのも気になる。ヤンデレの匂いみたいものが前から少しはあったけれどそういう意味で本物になりそうなのがちょっと怖いです。まあ、八幡に依存の線は薄いと思うけど、いずれにせよ、雪乃は自立できてないんだよね。
それでも、メガネかけたり、気軽に遊べる場所を聞くシーンは可愛いかった。
由比ヶ浜結衣
ゆきのんの誕生日プレゼントを買いに行くデート、もの凄いラブコメしてましたね。ミトンのワンちゃんが八幡の手に噛み付いたシーンなんて読んでるこっちが恥ずかしくなりますよ。メガネをお互いかけたりするシーンもむず痒かった。そして、優美子を怒ったシーンが感慨深かったなあ。1巻とかのこと考えると良好な関係を築けているのが伺えて良かった。
雪ノ下陽乃
相変わらずな人。と言っても今回はおとなしめな印象。闇が深そうなんだけど、このキャラどこまで掘り下げるつもりなんだろうか。
葉山隼人
選択肢すらない、選ばない彼。彼はこのまま変わらずに進む感じかな。ただ、メイン回だからYの正体を知りたかったなー。見方も変わってくるからね。
その他
八幡は戸塚や材木座との距離がまた近くなりましたね。戸塚も部活は順調そうです。それにしても戸部が可愛そうだった。個人的に感情移入できるキャラが戸部なんですけど、Yの件を知っていて葉山にあるわけないと共感を求められた時とか凄い焦るだろうね。自分でまいた種なら仕方ないんだけどねー、海老名さんとは無理そうですが、少しでも何か良いことがある終わりを彼には迎えてほしいです。
締めと今後の展望
ほのめかしが多い10巻。終わりが見えてるのを感じますね。12,3巻ぐらいで終わりになるのかな。1月末までやったので、残すは2,3月と3年生の1年間。バレンタイン、ホワイトデーを次巻はやりそう。由比ヶ浜が踏み込んでドーンと話が動きそうな気もする。
そして、大きくは触れてなかったけど「留学」が気になるなー。葉山か雪乃がなんとなく留学するように思える。妄想はつきませんが大人しく次巻を待ちますよ。11巻は5月ぐらいだと予想する。
そういえば、4月からアニメもやるんだ。じっくり2クールで7・8・9巻をやってくれたら嬉しいのですが特典の小説書く仕事が入るので、ますます本編の発売が遅くなりそうなのが…。まー気長に待つしかないか。